どうして、多くの人が注文しているものを注文するのか?

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 何かに迷ったら、多くの人注文している物すなわち「標準案」を選んでしまうことを

デフォルト効果といいます。

 

経済学者のリチャード・セイラーと法学者のキャス・サンティーンは著者の「実践行動経済学」で憲法で保証された自由を制限することなく、行政が市民を操作できる方法を記している。

 

 

アメリカのニュージャージー州ペンシルベニア州では

新しい自動車保険の規定が導入されることになりました。

 

ドライバーは「通常の自動車保険」以外に、

「事故が起きた際に起訴を起こす権利が制限された低価格の保険」

を選ぶという選択肢が持てるようになったのだが

 

ニュージャージー州ではこの低価格の保険が標準案として設定された。

すると、ほとんどの住民は低価格の保険契約を選択した。

 

一方、権利制限のない価格の高い保険を標準に設定したペンシルベニア州では、予想通り高い方の保険契約に人気が集まった。

 

つまり、値段に関係なく顧客に選んで欲しいものを

デフォルトとして設定するとそれを選んでもらえる確率が高くなると言う事です。

 

 

そして私たちには、変化よりも現状をよしとする現状維持バイパスと言う物が生じます。変化する事が良い場合でも、この状況は変わらないのです。

 

なぜなら、損失回避と言う得をすることよりも、損失をこうむることを避けようとする心理が働くからです。損失に関する感情は利益に対する感情の2倍強いのだそうです

 

 

参考図書 

www.flierinc.com