その競争は、本当に必要か
若い人たちの多くが、輝かしいキャリアを気づくには
大学を卒業しなければならないと考える。
大学卒業者の初任給は、高校卒業の人たちよりも高いからだ。
だが、総合的に見て、社会に出るまでにかかった時間とそれまでの教育費を差し引くと
大学卒業者の大半の所得額は、彼らより早く社会にでた人たちと同じかもっと低いとう結果が出る。
大学卒業までにかかった時間と多額の費用によってもたらされるはずだった対価は一体どこにいってしまったのか?
人気の小説不思議のアリスでも、女王はアリスに向かって
この国では、同じ場所に止まりたければ走り続ければならない
と言っている。これは、私たちに向けてのメッセージのようにも思う。
そして仕事だけでなくプライベート全てでも、気を抜けばすぐに競争に巻き込まれてしまう世の中だ。
職場では同僚が長時間働けば、あなたも遅れを取らないように長く働かなくなくてはならない。
そうしてあなたは、とっくに労働の生産性がなくなっていたとしても、働き続けて時間を無駄にしなくてはならないのだ。
果たしてこの限りない競争は必要なことなのだろうか?
そしあなたがプロの演奏家を目指しているのなら、ピアノとバイオリは避けた方が良いかもしれない。競争率がもっとも高い楽器で、演奏家の中でもピアニストとバイオリニストは飛び抜けて苦労話が多い。その上毎年アジア出身の素晴らしい才能を持った大勢の新人ピアニストやバイオリニストが世界中のコンサートホールに押し寄せてくるため、競争の激しさは増すばかりだ。
だが、演奏家の少ない楽器を選べば、オーケストラに採用される可能性はずっと高くなる。あなたの技量が世界レベルに達していなかったとしても、高い評価を受けやすくなる。そしてピアノなどに比べると幸福度も上がるだろう
結論。馬鹿げた競争の犠牲になることはない。これは勝ったとしても空しいだけで
得られるものなどほとんどない。身を引いた方が自分のため
良い人生を手に入れようと人々が競い合っている場所で
良い人生は見つからない
参考図書